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「ポータブル電源が欲しいけど、いくらくらいのものを買えばいい?」
停電対策について調べていると、必ずと言っていいほど出てくるのがポータブル電源です。
ところが価格を見ると、
2万円くらいのもの。
5万円くらいのもの。
10万円近いもの。
さらに10万円を大きく超えるものまであります。
正直、
「結局、何万円出せばいいの?」
と思いました。
前回の記事では、モバイルバッテリー・LEDランタン・防災ラジオを実価格でそろえ、1万円以内でも「スマホ電源・明かり・情報」までは備えられることを調べました。
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また、防災では電源だけでなく食料の備えも必要です。
スーパーの商品だけで1人3日分の非常食をそろえるといくらかかるのかも、実際の価格で調べています。

では、その次の段階としてポータブル電源を買うなら、いくら必要なのでしょうか。
今回は2026年8月29日時点で実際に購入できる商品から、
約2万円
約5万円
約9万円
の3価格帯を選び、
「値段を上げると何が変わるのか?」
を比較してみました。
比較するのは、
VTOMAN FlashSpeed 300
FOSSiBOT F1200
Dabbsson 2000L
の3台です。
- 結論|2万円・5万円・9万円では「使える時間」と「使える家電」がかなり違う
- そもそも「Wh」と「W」は何が違う?
- 約2万円|VTOMAN FlashSpeed 300は「ポータブル電源入門」
- 230Whって実際どれくらい?
- 約5万円|FOSSiBOT F1200は一気に1,000Whを超える
- 1,024Whなら100W家電を約8時間
- 約9万円|Dabbsson 2000Lは2,048Wh・2,200W
- 2,048Whなら100W家電を約16時間
- 3台を比べると「価格以上に容量が増えていた」
- でも9万円モデルが全員におすすめではない
- 私ならこう考える
- 「防災なら1,000Wh以上」と言われる理由も分かった
- 安いポータブル電源を買う前に確認したいこと
- 防災は電源だけそろえれば終わりではない
- まとめ|ポータブル電源は「値段」ではなく必要容量から選びたい
結論|2万円・5万円・9万円では「使える時間」と「使える家電」がかなり違う
まずは今回比較した3台です。
| 価格帯 | 商品 | 実価格 | 容量 | 定格出力 |
|---|---|---|---|---|
| 約2万円 | VTOMAN FlashSpeed 300 | 18,900円 | 230Wh | 300W |
| 約5万円 | FOSSiBOT F1200 | 51,800円 | 1,024Wh | 1,200W |
| 約9万円 | Dabbsson 2000L | 89,000円 | 2,048Wh | 2,200W |

※価格は2026年8月29日時点で確認した楽天市場の価格です。販売価格やクーポン、在庫状況は変更される場合があります。
数字だけでもかなり違います。
約2万円では230Wh。
約5万円になると1,024Wh。
約9万円では2,048Wh。
つまり、
約5万円のモデルは2万円モデルの約4.5倍の容量。
さらに約9万円になると、
約2万円モデルの約9倍の容量
になります。
価格は約4.7倍ですが、容量は約9倍です。
ここが今回調べていて最初に驚いたところでした。
そもそも「Wh」と「W」は何が違う?
ポータブル電源の商品ページを見ると、
「1,024Wh」
「1,200W」
など、似た数字が並んでいます。
簡単に分けると、
Wh=どれくらい長く使えるか
W=どれくらい大きな家電を動かせるか
を見る数字です。
例えば容量が大きくても、定格出力が300Wしかなければ、1,000Wを必要とする家電は基本的に使えません。
逆に出力が大きくても容量が少なければ、家電を長時間使うことはできません。
ポータブル電源を選ぶときは、
容量と出力の両方を見る必要があります。
約2万円|VTOMAN FlashSpeed 300は「ポータブル電源入門」
最初は、
VTOMAN FlashSpeed 300。
今回確認した楽天価格は、
18,900円
でした。
主な仕様は、
容量230Wh。
定格出力300W。
瞬間最大600W。
リン酸鉄リチウムイオン電池。
USB-C PD100W。
AC100V出力にも対応しています。
2万円を切る価格で、普通のモバイルバッテリーではなく、
ACコンセントが使えるポータブル電源
まで買えるのは魅力です。
ただし定格出力は300W。
そのため、
スマホ
ノートパソコン
LED照明
小型扇風機
などには使いやすい一方、
電子レンジや電気ケトルなど消費電力の大きな家電には向きません。
「まずポータブル電源を1台持っておきたい」
という入門用の位置づけだと感じます。
230Whって実際どれくらい?
ポータブル電源では、表示されている容量を100%そのまま家電に使えるわけではありません。
電力変換などによるロスがあります。
そこで今回は比較しやすいように、
容量の80%程度を実際に使える電力量
として単純計算してみます。
230Wh × 0.8 = 約184Wh。
100Wの機器なら、
184Wh ÷ 100W =
約1.8時間
が目安です。
50Wなら約3.7時間。
30Wなら約6.1時間。
もちろん実際の使用時間は機器や気温、ポータブル電源の状態などによって変わります。
それでも、
「230Whは思ったより大容量ではない」
ということは分かります。
約5万円|FOSSiBOT F1200は一気に1,000Whを超える
次が、
FOSSiBOT F1200。
今回確認した価格は、
51,800円
です。
容量は、
1,024Wh。
定格出力は、
1,200W。
リン酸鉄リチウムイオン電池を採用し、純正弦波のAC出力にも対応しています。
ここで2万円クラスから一気に性能が変わります。
容量は、
230Wh → 1,024Wh。
約4.5倍。
定格出力も、
300W → 1,200W。
4倍。
このクラスになると、スマホや照明だけではなく、
消費電力を確認したうえで、
冷蔵庫
テレビ
電気毛布
炊飯器
なども候補に入ってきます。
ただし家電によっては、動き始めるときに定格消費電力より大きな「起動電力」が必要になる場合があります。
「1,200Wだから1,200W以下なら何でも絶対使える」
という意味ではありません。
使いたい家電の仕様確認は必要です。
1,024Whなら100W家電を約8時間
先ほどと同じように容量の80%で計算します。
1,024Wh × 0.8 = 約819Wh。
100Wの機器なら、
819Wh ÷ 100W =
約8.2時間。
50Wなら、
約16.4時間。
30Wなら、
約27.3時間。
2万円クラスの230Whと比べると、かなり「防災用電源」らしくなります。
私が今回比較して感じたのは、
ポータブル電源を防災目的で本格的に使いたいなら、1,000Wh前後から使い道が一気に広がる
ということでした。
約9万円|Dabbsson 2000Lは2,048Wh・2,200W
最後は、
Dabbsson 2000L。
今回確認した楽天価格は、
89,000円~。
容量は、
2,048Wh。
定格出力は、
2,200W。
一気に2,000Whクラスになります。
Dabbsson 2000Lは半固体リン酸鉄リチウム電池を採用。
AC出力も複数あり、高出力の家電まで視野に入ります。
本体重量は約18.6kgあるため、2万円クラスのように気軽に持ち歩く商品ではありません。
その代わり、
家に置いて停電時のバックアップ電源として使う
という用途ではかなり頼もしくなります。
2,048Whなら100W家電を約16時間
同じ条件で計算してみます。
2,048Wh × 0.8 = 約1,638Wh。
100Wの機器なら、
約16.4時間。
50Wなら、
約32.8時間。
30Wなら、
約54.6時間。
メーカーでは電気毛布やポータブル冷蔵庫、炊飯器、電子レンジなど、複数の家電での使用例も案内されています。
ここまで来ると、
「スマホを充電するための大きなバッテリー」
ではなく、
停電中の生活を支える電源
に近づいてきます。

3台を比べると「価格以上に容量が増えていた」
今回の3台について、
1Whあたりいくらなのか
も計算してみました。
| 商品 | 価格 | 容量 | 1Whあたり |
|---|---|---|---|
| VTOMAN | 18,900円 | 230Wh | 約82円 |
| FOSSiBOT | 51,800円 | 1,024Wh | 約51円 |
| Dabbsson | 89,000円 | 2,048Wh | 約43円 |
これはかなり興味深い結果でした。
値段だけ見ると、
18,900円 → 51,800円 → 89,000円
とどんどん高くなります。
ところが容量当たりで考えると、
82円/Wh → 51円/Wh → 43円/Wh
と安くなっています。
今回選んだ3機種だけの比較ではありますが、
大容量モデルほど容量当たりの価格は下がる
という結果になりました。
つまり、
「とにかく安いポータブル電源を買う」
ことが必ずしも一番コスパがいいわけではありません。
でも9万円モデルが全員におすすめではない
ここは重要です。
容量当たりではDabbsson 2000Lが一番安くなりました。
だからといって、
全員が9万円のポータブル電源を買うべき
とは思いません。
大容量になるほど、
本体価格が高い。
本体が重い。
保管場所を取る。
というデメリットがあります。
スマホと照明だけを使いたい人が2,048Whを買っても、性能を持て余す可能性があります。
逆に、
家族で使う。
冷蔵庫を止めたくない。
停電が長引く可能性まで考えたい。
という家庭では、230Whでは物足りない可能性があります。
結局重要なのは、
「いくら出せるか」より「停電中に何を使いたいか」
です。
私ならこう考える
今回の3価格帯を比較した結果、私なら次のように考えます。
約2万円
とにかく最低限。
スマホ、PC、照明、小型家電が中心。
ポータブル電源を初めて買う人向け。
約5万円
防災目的ならかなり現実的。
1,000Whクラスになり、使える時間・家電の幅が大きく広がる。
今回の3台なら、価格と容量のバランスがかなり良い。
約9万円
家族利用や長時間停電まで考えたい。
2,000Whクラスで、停電時の生活そのものを支える方向へ。
こう考えると、
「5万円と9万円は高すぎる」
と単純には言えません。
どこまで備えるかによって、必要な容量はかなり変わります。
「防災なら1,000Wh以上」と言われる理由も分かった
ポータブル電源について調べると、防災用途では1,000Wh前後以上を目安にする情報も多く見つかります。
今回実価格で比較してみても、その理由が少し分かりました。
230Whでは、
使える家電も使用時間もかなり限定される。
1,024Whになると、
使える時間が約4倍以上になり、定格出力も1,200Wまで上がる。
ここでポータブル電源の使い方が大きく変わります。
ただし、
1人暮らしなのか。
2人なのか。
4人家族なのか。
6人家族なのか。
によっても必要な電力量は変わります。
では、
家族の人数が増えると、実際に何Wh必要なのでしょうか?
これは次の記事で、
スマホの台数
照明
冷蔵庫
扇風機
などの消費電力を使って実際に計算してみます。
安いポータブル電源を買う前に確認したいこと
今回比較したように、価格と容量は重要です。
ただし、価格だけを見て選ぶのはおすすめしません。
購入前には最低でも、
- 容量(Wh)
- 定格出力(W)
- 電池の種類
- 純正弦波か
- 保証・サポート
- 重量
- 使用したい家電の消費電力
を確認した方がよさそうです。
特に防災用品は、
買ったあと何年も置いておく可能性がある商品
です。
単純な最安値だけではなく、電池寿命やメーカーのサポートも含めて選びたいところです。
防災は電源だけそろえれば終わりではない
今回はポータブル電源を調べましたが、停電対策では電源だけでなく、
明かり
情報収集
食料
なども必要になります。
ポータブル電源を買う前に、まず1万円程度で最低限の停電対策をしたい場合はこちらで実価格を調べています。
【関連記事】

また、停電が長引けば食料の備えも重要になります。
スーパーの商品だけで1人3日分の非常食をそろえた場合の価格はこちらです。

電源・明かり・情報・食料。
全部を一気に完璧にしようとするとかなりお金がかかります。
まず自分の家庭に足りないものから、少しずつ備えていくのでもいいと思います。
まとめ|ポータブル電源は「値段」ではなく必要容量から選びたい
今回は、
「ポータブル電源はいくらのものを買えばいい?」
という疑問から、実際の商品を価格帯別に比較しました。
約2万円の、
VTOMAN FlashSpeed 300。
18,900円・230Wh・300W。
約5万円の、
FOSSiBOT F1200。
51,800円・1,024Wh・1,200W。
約9万円の、
Dabbsson 2000L。
89,000円・2,048Wh・2,200W。
という結果でした。
価格差は大きいですが、
容量も、
230Wh
↓
1,024Wh
↓
2,048Wh
と大きく増えます。
さらに1Whあたりの価格を計算すると、
約82円
↓
約51円
↓
約43円
となり、今回の3機種では大容量モデルほど容量当たりでは割安でした。
ただし、
「一番容量の大きいものを買えば正解」ではありません。
1人なら230Whでも足りるかもしれません。
家族で冷蔵庫まで動かしたいなら1,000Wh以上が必要になるかもしれません。
6人家族なら、さらに大きな容量が必要になる可能性もあります。
そこで次は、
1人・2人・4人・6人家族では、ポータブル電源は何Wh必要なのか?
を実際の消費電力から計算してみます。
ポータブル電源は高い買い物です。
だからこそ、
値段から選ぶのではなく、必要な電力量を知ってから買う。
今回調べてみて、それが一番大事だと感じました。
※価格・仕様は2026年8月29日時点で確認した内容です。価格、クーポン、在庫、製品仕様は変更される場合があります。


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