「PB商品って、いったい誰が作ってるの?」
スーパーでトップバリュや「みなさまのお墨付き」を見ていると、ふと気になりました。
パッケージにはスーパーのブランド名が大きく書かれていますが、
実際に工場で作っている会社は別なのでは?
という疑問です。
前回、
イオン「トップバリュ」
西友「みなさまのお墨付き」
セブン&アイ「セブンプレミアム」
を実価格で比較しました。
【ここにブログカード:PB商品は本当に安い?スーパー別比較記事】
調べてみるとPBは確かに安い商品が多い。
でも、
「安いのは分かったけど、どこが作っているの?」
も気になります。
そこで今回は2026年8月29日時点の公式情報を使って、3ブランドから合計9商品を調査しました。
すると、
味の素冷凍食品
日本ハム
湖池屋
永谷園
ニチレイ
ハウス食品
など、
普段スーパーでよく見るメーカーがPB商品に関わっていることが分かりました。
ただし、ここには大切な注意点があります。
同じメーカーが作っているからといって、
「メーカー品と中身まで同じ」
という意味ではありません。
そこまで含めて調べてみます。
- 結論|PBは「知らない会社が作っている安い商品」ではなかった
- トップバリュ①|焼ギョーザは味の素冷凍食品
- トップバリュ②|ウインナーは日本ハムファクトリー
- トップバリュ③|トルティアチップスは湖池屋
- 西友①|アラビアータは永谷園フーズ
- 西友②|冷凍ハンバーグはニチレイフーズ
- 西友③|チキンナゲットは日本ハム食品
- セブンプレミアムは「共同開発先」を前面に出している
- セブンプレミアム①|カレールウはハウス食品と共同開発
- セブンプレミアム②|ヤシノミ柔軟剤はSARAYAと共同開発
- セブンプレミアム③|金の肉まんは江戸清と共同開発
- 9商品をまとめるとこうなった
- でも「同じメーカー=中身も同じ」ではない
- じゃあ、なぜPBは安くできるの?
- セブンプレミアムは「安さだけ」のPBではない
- 西友は「誰が作るか」に加えて消費者テストも面白い
- PB商品の製造元は自分でも調べられる
- 私は「製造元が有名だから買う」まではしない
- 前回の価格比較と合わせるとPBの見え方が変わった
- PB商品の製造元についてよくある疑問
- まとめ|PBの裏側には知っているメーカーがたくさんいた
結論|PBは「知らない会社が作っている安い商品」ではなかった
今回確認した9商品の結果を先にまとめます。
【トップバリュ】
焼ギョーザ
→味の素冷凍食品
特級あらびきポークウインナー
→日本ハムファクトリー
塩だけで味付けしたトルティアチップス
→湖池屋
【西友「みなさまのお墨付き」】
アラビアータ
→永谷園フーズ
ふんわり食感のハンバーグ
→ニチレイフーズ
国内製造チキンナゲット
→日本ハム食品
【セブンプレミアム】
まろやかカレー甘口
→ハウス食品と共同開発
ヤシノミ柔軟剤
→SARAYAと共同開発
金の肉まん
→江戸清と共同開発
かなり有名な会社が並びました。
PBと聞くと、
「名前を聞いたことのない会社が安く作っている」
というイメージを持つ人もいるかもしれません。
でも実際は、
大手メーカーが製造していたり、
メーカーと小売側が共同開発していたりする商品
もあります。

トップバリュ①|焼ギョーザは味の素冷凍食品
まず驚いたのがトップバリュの「焼ギョーザ」。
85gで、公式掲載価格は税込149.04円です。
製造・加工についてを見ると、
味の素冷凍食品株式会社 四国工場
と記載されています。
味の素冷凍食品といえば、冷凍ギョーザでよく知られているメーカー。
その会社がトップバリュの商品も製造しています。
ただし、
「味の素の冷凍ギョーザと同じ商品」
という意味ではありません。
トップバリュ向けの商品として、原材料や内容量、味などが決められています。
トップバリュ②|ウインナーは日本ハムファクトリー
次は、
「特級あらびきポークウインナー」。
260gで税込408.24円。
製造しているのは、
日本ハムファクトリー株式会社 茨城工場
です。
日本ハムグループの会社です。
ウインナー売り場では日本ハムの商品とトップバリュの商品が別々に並んでいることがありますが、
製造会社を見るとつながりがある
というのは面白いところです。
トップバリュ③|トルティアチップスは湖池屋
お菓子でも見つかりました。
トップバリュ「フリーフロム 塩だけで味付けしたトルティアチップス」。
60gで税込105.84円。
製造・加工は、
株式会社湖池屋
と明記されています。
ポテトチップスなどでおなじみの湖池屋です。
100円台のPBお菓子を見て、
「どこの会社が作っているんだろう?」
と思っていましたが、有名なお菓子メーカーが製造している例もありました。
西友①|アラビアータは永谷園フーズ
次は西友の
「みなさまのお墨付き」。
「たっぷりトマトとガーリック香る アラビアータ」は、
1人前120g
税込214.92円。
公式ページの製造所には、
株式会社 永谷園フーズ
と書かれています。
永谷園といえば、
お茶づけ
ふりかけ
即席食品
などで有名です。
PBのパスタソースにも関わっていました。
西友②|冷凍ハンバーグはニチレイフーズ
「ふんわり食感のハンバーグ 6個入」は、
税込560.52円。
製造所は、
株式会社ニチレイフーズ 関西工場
です。
冷凍食品でよく見るニチレイフーズ。
「PBの冷凍食品」と「大手メーカーの冷凍食品」は売り場では別商品に見えますが、
実際には大手冷凍食品メーカーの工場がPB製造を担っている例もある
ということです。
西友③|チキンナゲットは日本ハム食品
「国内製造 チキンナゲット 177g」は、
税込279.72円。
製造所は、
日本ハム食品株式会社 関東プラント
です。
先ほどトップバリュのウインナーでも日本ハムグループが登場しました。
ブランドが違っていても、
食品メーカーの製造技術を使ってPB商品が作られている
ことが分かります。
セブンプレミアムは「共同開発先」を前面に出している
ここからセブンプレミアムです。
今回のトップバリュと西友では、
公式ページに「製造所」「製造・加工について」
として工場名まで掲載されている商品を確認しました。
一方、セブンプレミアムの商品ページでは、
「○○社と共同開発」
という見せ方の商品が目立ちました。
セブン&アイは、セブンプレミアムでメーカー名を明らかにすることをブランドの特徴の一つとしてきました。
そのため今回は、
「製造元」と断定せず、
公式ページで確認できた共同開発先
として見ていきます。
セブンプレミアム①|カレールウはハウス食品と共同開発
「まろやかカレー甘口 8皿分」は、
税込159円。
公式ページには、
ハウス食品と共同開発
と明記されています。
カレーといえば、
バーモントカレー
ジャワカレー
などで知られるハウス食品。
PBのカレールウにも大手メーカーの開発力が使われています。
セブンプレミアム②|ヤシノミ柔軟剤はSARAYAと共同開発
食品以外にもありました。
「ヤシノミ柔軟剤 本体520ml」は、
税込492円。
こちらは、
SARAYAと共同開発
した商品です。
「ヤシノミ」ブランドそのものを展開しているSARAYAが関わっています。
PBだから必ず、
「小売側がゼロから独自商品を作っている」
というわけではないことがよく分かります。
セブンプレミアム③|金の肉まんは江戸清と共同開発
「金の肉まん 1個入」は、
税込397円。
こちらは、
横浜中華街の老舗「江戸清」と共同開発
と公式ページに記載されています。
PBというと節約商品のイメージが強いですが、
セブンプレミアムの「金」シリーズのように、
専門店やメーカーと組んで品質を重視するPB
もあります。
9商品をまとめるとこうなった
今回調べた結果をまとめます。
トップバリュ
焼ギョーザ
→味の素冷凍食品
トップバリュ
特級あらびきポークウインナー
→日本ハムファクトリー
トップバリュ
トルティアチップス
→湖池屋
みなさまのお墨付き
アラビアータ
→永谷園フーズ
みなさまのお墨付き
冷凍ハンバーグ
→ニチレイフーズ
みなさまのお墨付き
チキンナゲット
→日本ハム食品
セブンプレミアム
まろやかカレー甘口
→ハウス食品と共同開発
セブンプレミアム
ヤシノミ柔軟剤
→SARAYAと共同開発
セブンプレミアム
金の肉まん
→江戸清と共同開発
今回の9商品だけでも、
「聞いたことのある会社ばかり」
という結果になりました。
でも「同じメーカー=中身も同じ」ではない
ここは一番注意したいところです。
例えば、
味の素冷凍食品が作ったトップバリュのギョーザ
を見て、
「じゃあ味の素のギョーザと中身が同じなのでは?」
と思うかもしれません。
でも、
製造会社が同じ
=商品も同じ
ではありません。
トップバリュの場合、イオン自身が、
商品の企画・設計
製造委託先の選定
商品仕様の決定
製造管理
販売
まで関わっています。
試作品を評価し、原材料や添加物、製造工程などを確認したうえで仕様を決め、製造委託先と契約します。
つまり、
メーカーの工場を使っていても、
「トップバリュ向けの商品」として作られている
ということです。
味
原材料
配合
容量
製法
などがメーカー自身のNB商品と違う可能性があります。
そのため、
「製造元が同じだからメーカー品の激安版」
と判断するのはやめた方がよさそうです。

じゃあ、なぜPBは安くできるの?
「大手メーカーが作っているなら、なぜPBは安いの?」
という疑問も出てきます。
トップバリュは、お買い得価格を実現する仕組みとして、
計画生産
全量買い取り
流通の中間コスト削減
営業費・広告費の削減
などを挙げています。
例えば、
大量に売れる数を事前に計画して発注する
↓
メーカー側も原料や生産量を計画しやすい
発注した商品を原則すべて買い取る
↓
メーカー側の余剰在庫リスクを減らせる
自社グループの店舗で販売する
↓
営業費などを抑えられる
という仕組みです。
つまり、
「安い工場を使うから安い」
だけではありません。
商品企画から販売までを小売側がまとめて設計することで、
余計なコストを抑えやすい
ということです。
セブンプレミアムは「安さだけ」のPBではない
ここも今回調べて面白かったところです。
PBというと、
メーカー品より安い商品
というイメージがあります。
しかしセブン&アイは、セブンプレミアムについて、
低価格だけを優先する従来型PBとは違い、
メーカーと一緒に品質を追求する
という考え方を打ち出してきました。
実際、
ハウス食品
SARAYA
江戸清
などとの共同開発商品があります。
PBにも、
価格重視
品質重視
便利さ重視
など、ブランドによって方向性があります。
西友は「誰が作るか」に加えて消費者テストも面白い
西友「みなさまのお墨付き」の特徴は、
製造元だけではありません。
一般消費者によるテストで、
支持率80%以上
を獲得した商品だけを商品化しています。
発売後も再テストを行い、
基準を下回れば改良または終売。
今回確認した商品でも、
アラビアータ
ハンバーグ
チキンナゲット
それぞれに支持率と消費者コメントが掲載されていました。
「PBは安いけど味が心配」
という人には、
こうした仕組みも選ぶ材料になります。
PB商品の製造元は自分でも調べられる
今回調査して分かったのは、
製造元は意外と簡単に調べられる
ということです。
トップバリュは商品ページの、
「製造・加工について」
を見る。
製造所固有記号の商品は、トップバリュ公式の製造所検索も利用できます。
西友は商品ページに、
「製造所」
として会社名と工場所在地が掲載されています。
セブンプレミアムは、
商品ページやパッケージでメーカー名・共同開発先を確認できます。
気になるPBを見つけたら、
商品名+製造元
で検索してみるのも面白いです。
私は「製造元が有名だから買う」まではしない
今回、
味の素
日本ハム
湖池屋
永谷園
ニチレイ
ハウス食品
などの名前が出てきました。
知っているメーカー名を見ると、
少し安心する
という人は多いと思います。
私もそうです。
ただ、
「有名メーカーだから絶対おいしい」
「メーカー品と同じだからお得」
とまでは考えない方がいいと思います。
一番大切なのは、
価格
味
内容量
原材料
使いやすさ
を含めて、
自分の家庭に合うか
です。
製造元は、
PB商品を選ぶ時の「もう一つの情報」
くらいに考えるのがちょうどよさそうです。
前回の価格比較と合わせるとPBの見え方が変わった
前回は、
「PB商品は本当に安い?」
を調べました。
今回は、
「そのPBを誰が作っている?」
を調べました。
2つを合わせると、
PBは単純な
「安いだけの商品」
ではないことが見えてきます。
価格を抑えつつ、
メーカーの製造技術を使う
消費者テストを行う
メーカーと共同開発する
など、それぞれ違った作り方があります。
だからPBを選ぶ時は、
値段だけを見る
より、
価格
製造元
容量
使いやすさ
まで少し見ると面白いです。
PB商品の製造元についてよくある疑問
PB商品はスーパー自身が作っている?
必ずしもそうではありません。
小売側が企画・仕様を決め、食品メーカーなどへ製造を委託している商品があります。
大手メーカーもPBを作っている?
はい。
今回確認しただけでも、
味の素冷凍食品
日本ハムグループ
湖池屋
永谷園フーズ
ニチレイフーズ
などがPB商品を製造しています。
同じメーカーならメーカー品と中身も同じ?
同じとは限りません。
PB向けに原材料・配合・容量・製法などが別に設定されることがあります。
製造元はどこを見れば分かる?
公式商品ページやパッケージの、
製造者
製造所
製造・加工について
などを確認します。
製造所固有記号が記載されている場合は、ブランド側が検索サービスを用意していることもあります。
PBが安いのは品質が低いから?
価格が安い理由を、それだけで品質の低さと判断することはできません。
計画生産、大量発注、物流効率化、広告・営業費の削減など、PBならではのコスト構造があります。
まとめ|PBの裏側には知っているメーカーがたくさんいた
今回、
トップバリュ
西友「みなさまのお墨付き」
セブンプレミアム
の実商品9品を調べました。
すると、
味の素冷凍食品
日本ハム
湖池屋
永谷園
ニチレイ
ハウス食品
SARAYA
江戸清
など、
よく知っているメーカーがPB商品に関わっていました。
PBだからといって、
「どこの会社が作っているのか分からない安い商品」
とは限りません。
一方で、
同じメーカーが作る
↓
メーカー品と中身も同じ
ではないことも重要です。
今回調べてみた結果、
PBを見る時に、
「いくら?」
だけでなく、
「誰が作ってる?」
も一度見てみると、商品の見え方がかなり変わりました。
次にスーパーへ行った時は、
パッケージの裏側まで見てしまいそうです。
【関連記事】


【参考資料】
・イオントップバリュ公式サイト
・西友「みなさまのお墨付き」公式サイト
・セブンプレミアム公式サイト
・セブン&アイ・ホールディングス公式サイト
※商品情報・価格・製造所・共同開発先は2026年8月29日時点で確認した内容です。
※商品リニューアルや製造工場変更などにより、製造元や仕様が変更される場合があります。
※購入時には実際の商品パッケージと各社公式情報をご確認ください。
※セブンプレミアムについては、今回公式商品ページで確認できた「共同開発先」を掲載しており、必ずしも記載企業が当該商品の製造工場であることを意味するものではありません。


コメント